脳死ドナーから膵島移植をうけた患者への疑問

日本糖尿病学会 第52回東北地方会 抄録集
より

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脳死ドナーからの膵島移植を施行された1型糖尿病の一例
東北大学病院 糖尿病代謝科1,未来科学技術共同研究センター,移植再建内視鏡外科2

川名 洋平1,田中満実子1,井泉 知仁1,金子 慶三1,佐竹 千尋1,澤田正二郎1,
今井 淳太1,山田 哲也1,五十嵐康宏2,後藤 昌史2,片桐 秀樹1

43歳女性。
21歳発症の1型糖尿病。
36歳時に当院で移植レシピエント登録され当科通院開始した。
一時CSIIを導入されたが1ヶ月で中止。
移植直前はアスパルト15単位/日とデグルデク11単位/日でHbA1cは6%台で推移も、brittle型で頻回の無自覚低血糖を認めた。
2014年3月、脳死ドナーの報告を受け膵島移植目的に緊急入院し、絶食補液・インスリン持続静注に切り替え、厚労省先進医療Bに規定された各種免疫抑制剤を用いるプロトコルにて膵島移植が施行された。
Day3に一般病棟へ移動し、Day8から食事1200kcal/日とインスリン皮下注を開始し単位調節を行ったところ、Day29にはアスパルト13単位/日とデグルデク2単位/日に変更にて空腹時血糖139(mg/dL)、血中CPR1.41(ng/mL)、SUIT index 27.8とグラフトからのインスリン分泌が確認された。
今回、国内3例目で東北地方初となる脳死ドナー膵島移植を経験したので報告する。


注1
SUITはインスリン分泌能の指標で、治療の必要性の判断ができます。
2型糖尿病のSUIT indexは、約50で内服薬治療が可能、SUIT指数<30%はインスリン治療が必要と されています。・・・あくまでも2型糖尿病患者に対する指標です。

注2
膵島移植の適応 
1. 内因性インスリンが著しく低下し、インスリン治療を要する

厚生労働省 高度医療申請様式第5号
高度医療の内容(概要)より
内因性インスリン分泌が枯渇している。
内因性インスリン分泌枯渇の定義:basal C-peptide <0.1 ng/mlで、グルカゴン負荷でも上昇が認められない。

0.1ng/ml未満はこの数値を含まない分泌能であり、ドナーから分離された一人分の膵島数は平均して約0.3~0.4ng/ml程度であり、三人分を移植されて初めて約1.0ng/ml前後となる。
ちなみに、一人分を移植されたこの患者の1.41ng/mlとの数値は根本的に異常であり、もともとの分泌能が0.6~1.2ng/ml程度だった可能性を疑う。
2型糖尿病の一タイプであるインスリン欠乏性2型糖尿病(Type -2d)の可能性を否定できない。

2型糖尿病の病態で、抗体値が高値で、薬害でブリットル状態をきたしているものと感じます。

注3
一人分を移植した後のSUIT index 27.8%
SUIT
1485 × 空腹時血中C-ペプチド値(ng/ml)
     空腹時血糖値(mg/dl) - 61.8

空腹時血糖値を同じとして、上記の表から換算すると・・・
 CPR 0.1ng/ml未満の場合 1.9%
 CPR 0.3ng/ml未満の場合 5.8%(一人分を移植した場合)
 CPR 1.0ng/ml未満の場合 19.3%(三人分を移植した場合)
このSUIT値でも1型糖尿病の可能性はかなり低い(1型糖尿病では無いといえる)

注4
自己分泌インスリン能が枯渇する1型糖尿病のベーサル比は60%以上である。
ベーサルインスリンがTDDの60%以上を占めている事が1型糖尿病の証明でもある。

この患者のベーサル比を検討
・アスパルト15単位/日
  ・・・超速効型インスリンアナログ(ボーラスインスリン)
・デグルデク11単位/日
  ・・・持効型溶解インスリン アナログ注射液(ベーサルインスリン)
  TDD:26単位/日

ベーサル比の検討
ベーサルインスリン量/TDD*100
 =11/25*100=0.44*100
∴ 44.0%

ベーサル比は44%となり、かなりの自己分泌インスリン能があることが証明される。
2型糖尿病でインスリン使用する患者は50%未満のベーサル比が基準とされているが、この患者は2型糖尿病患者のインスリン使用例に当てはまる。






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ご挨拶

iddm.21 本間秀行

Author:iddm.21 本間秀行
ようこそ!
あなたは、自己分泌インスリン(膵β細胞)能が絶対的枯渇する劇症1型糖尿病(Type-1B)患者と、患者の「生命維持の為の治療を正しく理解してくれる良き友人です。
絶対的とは特定のウィルス
■ 特定のウィルスとは[参考] :・・・
 ①コクサッキーBウィルス 
 ②サイトメガロウィルス 
 ③EBウィルス 
 ④ムンプスウィルス 
 ⑤風疹ウィルス 
 ⑥ロタウィルス 
 ⑦ピコルナウィルス 
 ⑧エコーウィルス 
 ⑨Ljungan(ユンガン)ウィルス
 など、複数同時による発症であって、

※殆どの乳児・幼児・小児が感染し、適切な治療をすれば免疫力のつく乳幼児感染症とは異なります。

(膵島移植申請の登録時の、外注による血液検査で、1型糖尿病であれば、発症後数十年経っても、必ず複数の該当ウィルス遺伝子が判明します。
これらのウィルスが精密検査でも検出されない場合は、何らかの相対的原因を持って発症した2型糖尿病であると 断定 できます。)

2型糖尿病特有の相対的原因(一部)
遺伝(各種遺伝子異常も含む:例 MODY,ミトコンドリア糖尿病[MID] 等)、
さり気なく、何げない欧米食に傾いた、普段の「食」生活習慣による発症は、食事を作る母親に原因がある『母源病』とも言えます。
:特に 抗GAD抗体 抗IA-2抗体 等 膵β細胞の機能不全をもたらす各種抗体を抱える原因の「白物」 「粉物」 「油物」「偏食」「過食」等々の『食』習慣、
 白物 :白米、パン、麺類、白砂糖、精製塩、製粉された小麦粉etc.
 粉物 :製粉された小麦粉で作られた各種食材、パン、麺類、菓子類、お好み焼きetc.
 油物 :揚げ物、天麩羅、フライ、スナック菓子、バター、ラード、マヨネーズ、動物肉、マーガリンなどのトランス脂肪酸etc.

肝臓、腎臓、膵臓疾患を含む様々な疾病や癌、怪我、
肥満、
るい痩(激やせ)、
運動不足、
経口血糖降下薬や
医療過誤 で用いられるインスリン(外部からのインスリン注射は、自らの生体の「自己分泌インスリン能」を分泌不全や機能不全にする働きのある「抗体」が作られます:抗インスリン抗体=抗IAA抗体 )を含む様々な薬物、
妊娠、
及び 
インフルエンザや風邪 
親の離婚、
肉親の離別・死別、犯罪 
友人および仕事やパートナーとのトラブル 
等々 
精神的・肉体的な 
様々な「ストレス」等々・・・が「トリガー(引き金)」となって 機能不全の働きを持つ抗体を抱える インスリン依存状態2型糖尿病 は発症します。)


・・・上記等の相対的原因を1型糖尿病患者は 持たず
短期間劇症=数日から数週間)で
自己分泌インスリン能が絶対的破壊・枯渇する障碍であり、一刻の猶予もなく 適時適切な診断でインスリンを適切量打たなければ合併症を抱えずに数日から数週間で「死亡」します。

※ 合併症を抱えるタイプは、ほぼ 100% 2型糖尿病 です。

膵β細胞「枯渇」の判定:自己分泌インスリン能(高感度 C-ペプチド値「CPR」)が0.1ng/ml未満・・・未満はその数値は含みません。
(小数点以下二桁で、限りなく「0.00ng/ml」に近い値が枯渇の定義です。)

1型糖尿病であれば、
同時に、 IRI値(高感度 血中インスリン濃度)も測定感度以下の「枯渇」の数値 になります。

尚、
このIRI値は、自己分泌インスリンの血中濃度であり、外部からインスリン注射を打っていても反応しません。
濃度の高い場合(正常値以下や 並み、または それ以上)は、自己分泌インスリンが温存・残存している2型糖尿病特有の「機能不全・分泌不全」であり、インスリン抵抗性の2型糖尿病となります。


なお、
本邦(日本人)の患者の99%以上を占める(談:河盛隆造)2型糖尿病の、
相対的な原因を一つでも持つ インスリンを用いる2型糖尿病(Type-1Aを含む)は、メタボや肥満体型の方は少なく、概して『普通体型』の方が多く
男女問わず、幼児・小児発症や若年発症、成人発症、老人発症などの各世代にも多く、
2型糖尿病の医原性インスリン依存状態
●インスリン受容性2型糖尿病(Type-2s)
●インスリン欠乏性2型糖尿病(Type-2d)

のType-1.5 または SP1型糖尿病ともよばれるは、
不適切な医療過誤によるものであり
2型糖尿病の個々人が持つ 様々な生活習慣の原因を取り除く努力をし、
インスリンを止めるように努めなければ、後戻りのできない様々な合併症から逃れられない病型となり
悪徳な医者の金儲けの「道具」「出汁(ダシ)」や「餌食」になる医者の都合の良い病気
となります。
 これら2型糖尿病は、抵抗性となっている様々な主原因・主病を改善・取り除くことで、インスリン注射はもちろんの事 経口血糖降下剤等からも離脱出来ます。

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